武田百合子『富士日記』

武田百合子『富士日記』が好きだ。

というと、『富士日記』フリークスに叱られてしまうかもしれない。というのも、まだ全編は読んでいない。私の好きな川上弘美が選者をつとめた『精選女性随筆集 第五巻 武田百合子』で一部が収録されていて、それにのめりこんで以来のファンである。

抄録は読んだ。全編を読むならばと、状態は悪いが味わいのある初期の単行本を手元に置くことにした。副読本も取り寄せたら、『富士日記を読む』に、やはり私の好きな岡崎京子がエッセイを寄せていて、相変わらず自らの間緩さを痛く感じる。

水本アキラのように、4426日分の日記を、4426日かけて読めればよいと、気を楽にしている。

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