中村昇『小林秀雄とウィトゲンシュタイン』

中村昇『小林秀雄とウィトゲンシュタイン』(春風社)を読む。

もとはデリダとウィトゲンシュタインの比較に後から小林秀雄が入り込んできた、という筆者の述懐どおり、書名にある二人の結びつきは薄く感じる。

一読しただけでは消化不良がある。これから何回も読み返すだろう。

少なくとも哲学書は、私のために書かれていない。

さらに、この『小林秀雄とウィトゲンシュタイン』、装丁がとても素敵。カバーがパラフィン紙(?)で透けていて、モノクロームの写真が幻想性を高めている。

品切重版未定のところを、出版社に探してもらい、改装されたものを購入した。

大切に、しかも何度でも読み直したい。

春風社さん、ありがとう。

コメントを残す